吹き付け断熱材のデメリットは?高額以外にない!?

吹き付け断熱材のデメリットは?高額以外にない!【 吹き付け断熱材のデメリットは?高額以外にない!? 】

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吹き付け断熱材のデメリット

気になる吹き付け断熱材のデメリットは、「費用が高い」という以外に考えられません。

稀にグラスウールを使って断熱している住宅を販売するハウスメーカー等が「吹き付ける断熱材はガスが抜けて断熱性能が無くなります」なんて適当なことを言う営業マンがいるということを聞いたことがあります。

しかし、これは正しい情報を伝えていないです!

正しくは「長い年月をかけて少しずつガス(フロン等)が抜けるが、断熱性はほとんど変わらない」ということです。

断熱性能の変化については、熱伝導率:0.020w/m・kの性能があった場合、熱伝導率:0.028w/m・kほどくらいまで落ち込むくらいです。

ちなみにグラスウールは正しい施行をして0.05w/m・k程(100mmの場合)となっておりますので、厚み換算は必要ですが、経年劣化で性能が若干落ちた吹付断熱材でも、グラスウールを使うよりは圧倒的に断熱性は良いです。

※グラスウールの詳細はこちら → グラスウールを住宅に使ってはいけない

話は戻りますが、それぞれ断熱材には種類や規格があり、JIS(日本工業規格)で定められた基準があるため、基準以下の製品は使えません。

そのため性能値と設計値という2通りに性能があり、長い年月をかけて断熱性能が落ちてきたとしても正しく施行されたグラスウール以上の断熱性能は有しているのは変わりません。

これを信じるかどうかは皆様次第ですし、吹き付け断熱材の種類によっても多少の違いはあると思います。

したがって、私は吹き付け断熱材においてグラスウールと比較した場合に限っては、100%吹き付け断熱材をオススメしますし、私が住宅を建てるとした時も吹き付け断熱材を選びます!

※注意!吹き付け断熱材にも種類がありますので、注意して下さい!

吹き付け断熱材の注意事項

吹き付け断熱材にはいくつかの種類があります。

私が調べた限りでもアイシネン・アクアフォーム・アキレスのエアロンなどのメーカーがありますが、その中でも最も高性能なのが、北海道に本社がある「ファースの家」という工法で使われている吹き付け断熱材です。

アイシネンやアクアフォーム等は、断熱材を「連続気泡」構造にすることで湿気の通り道を作り、湿気を排出するそうです。

ファースの家で使われている吹き付け断熱材は、アイシネンやアクアフォームと違って、「独立気泡」構造を採用しており、室内側からの湿気は断熱材表面にあるスキン層によって通さない構造となっております。

スキン層を削り取ってしまうアイシネンやアクアフォームは、100倍発砲や水発砲と呼ばれ、柱・間柱よりも室内側に発砲してくるため、スキン層を削り取ってしまうのでどちらが良いかは・・・私はスキン層は削り取らない方が良いと思います。

湿気を通してしまうと温湿度が高い部分が温度の低い部分に冷やされて「結露」しますので、絶対に湿気は通すべきではありません。

こういったことは結露にメカニズムを理解していれば防げることなので、「結露の危険性」がある状態は住宅にとっては決して良くないと思います。

そして吹き付け断熱材は、「何に吹き付けるか?」が重要なポイントとなります。

アイシネンやアクアフォーム等は、現在は分かりませんが昔は透湿防水シート(タイベックと言われものです)に直接、吹き付けられておりました。

この方法は公的機関でもある「日本透湿防水シート協会」で注意喚起している「透湿防水シートに直吹付」の吹き付け方法であり、もし現在でも吹き付け下地を透湿防水シートにしている場合は、注意が必要です。

詳しくはこちらをご覧下さい。 ⇒ 日本透湿防水シートへの直吹付について

ちなみに「ファースの家」では断熱性能を有する下地材に吹き付け断熱材を吹き付ける工法の特許を取得しているとのことから、ファース工法ではボード状の断熱材(外張り断熱材)に直接、発砲しているようです。

また、吹き付け断熱材を使う場合に注意しなければいけない点として、「木材への接着強度」があります。

木材は「燃える・腐る・痩せる」という特徴がありますので、その中でも「痩せた」時や反った時に木材に追従して接着されていないとそこが隙間となり、断熱欠損になるからです。

この「接着強度」については比較した情報を持っていないので、ご存じの方は是非、教えて頂きたい!

と少し話はそれましたが、単純に吹き付け断熱材と言っても種類やメーカーによって違いがありますので、「吹き付け断熱材だから良い!」と勘違いをして先走らないようにしましょう。

何においても「住宅のことを知る」ことは重要です。

ウレタンフォームは燃える?

 ※2015年6月15日追記

たまにウレタンフォームは燃えると言っているブログやサイトまたはハウスメーカー系の営業マンなどが言ったりします。

単純に火事などの時は、ウレタンフォームが燃えようが燃えまいがすぐに避難しなければいけない状況なので、ウレタンが燃える〜などと言っている場合ではありません。

それでも「燃焼速度を遅らせる」ということは効果的なことですし、もちろん吹き付け断熱材を構成するポリオールとイソシアヌレートを混合する際に難燃剤を混ぜることによって、「難燃性」を付加させることが出来ます。

そうすることによって燃えずらくすることはできますので、正しい表現としては「ウレタンは燃える」のではなく、「燃えずらくさせる」ことがポイントです。

したがって、吹き付け断熱材を使用する場合は、「難燃性」の確認もしましょう!

以上、考えられるデメリットをお伝えしてきましたが、これから吹付断熱材を使って住宅を建築しようという方は是非、こちらの記事もご参考下さい!

参考頂きたい記事は「現場発泡の吹付断熱材:硬質ウレタンを検討中の全ての人へ!」です!

この記事はかなり長いですが、これから現場発泡の吹付断熱材を予定・検討されている方にとって、必ずお役に立てると思います!是非、ご参考下さい!

◆次の記事:吹き付け断熱材を使う場合に知っておきたい3っのポイント!

■関連記事:「現場発泡の吹付断熱材:硬質ウレタンを検討中の全ての人へ!

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