必見!2020年、住宅の換気方法はパッシブ換気となる!?

風が室内に入り込んでいる画像【 必見!2020年、住宅の換気に対する考えはこうなる!? 】

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2020年には、パッシブ換気に!?

この記事は私が勝手に思っていることであり、本当に2020年に実現するかどうか分かりませんので、あらかじめご了承下さい。

もしかしたら2030年かも知れませんし、実際はこうならないかも知れませんが、私が思う未来の住宅と換気のあり方について書いてみたいと思います!

2020年に省エネ基準が義務化となり、住宅で使われるエネルギー(特に冷暖房)を削減していなかければいけない中で、外気の影響(冬の乾燥した冷たさや夏の高温多湿の空気)を受け、暖冷房負荷となる「換気」。

建築基準法で、1時間当たりに住宅内の空気を半分以上、換気しなければいけないことから高気密・高断熱の住宅では第1種換気の熱交換式換気扇が重要であり、高性能住宅を売りにする住宅業者は、特にこだわる傾向にあります。

なぜ、高気密・高断熱仕様の住宅で第1種換気の熱交換式換気扇が重要であるかは、こちらの記事をご覧ください ⇒ 第1種換気の全熱交換器を使って、住宅を省エネ化!

しかし、これから注目されるのは間違いなく「パッシブ(第4種)換気」となり、その理由としては、エネルギー消費量が他の換気方式と比べてもっとも少ないことがメリットとなっているからです。

※他の換気方式についてはこちら ⇒ 住宅の24時間換気と3種類の換気方法を徹底解説!

ここでパッシブ換気について簡単にご説明すると、「自然の通風を有効利用したり、温度差にて換気を行う方法」であり、デメリットとしては暖房負荷や通風を考えた間取り・設計がとても困難であり、とても重要であることが挙げられます。

また、パッシブ換気を行うには、基礎断熱仕様が必須で床下から室外空気を給気し、暖房も床下で行う必要性があり、基礎形状はグリットポスト式のような空気の流通も考えられた構造にしなければいけません。

このようにパッシブ換気には、まだまだ課題も多くありますが、2020年に省エネ基準が義務化になると住宅の省エネ化はどんどん加速して、世の中から第2種・第3種換気は消え去り、最低でも第1種換気の熱交換式換気扇による換気がスタンダードになるのではないかと私は思います。

メンテナンス性も重要視!

現在では様々な換気機器があり、それぞれメンテナンスに要する期間も清掃方法も違うことから住まう人が高齢化していくことによって、住宅に対する換気のクオリティは日常生活の中でどんどん低下していきます。

フィルターが目詰まりすることで換気量は減り、消費電力にも影響を与えるため、フィルターや防虫網などの清掃は定期的に行わなければいけません。

そこでこれからの換気機器に求められる機能として「メンテナンスの容易さ」が重要視されるようになり、高齢者でも簡単に行えるような工夫が必要となっていくことが考えられます。

そこで重要となるポイントは、下記に記載しております3っのポイントになると私は思います。

ポイント①:メンテナンス時期の案内・お知らせ

意外と換気機器は簡単なスイッチでのON・OFFが多いと思いますが、今後はエアコンなどと同様に清掃時期のお知らせや案内機能が必須となるでしょう!

むしろメンテナンス性だけを考えれば、簡易的な「お掃除機能」が付加された換気機器が開発されても良いのでは?と思ってしまいます。

ポイント②:清掃手間がかからない

最近の換気機器のほとんどは、「掃除機でゴミやホコリを吸い取り、ぬるま湯等で押し洗いして、日陰で干す」というのが一般的だと思います。

しかし、これでは手間がかかり過ぎるような気もしますし、何より高齢化が進むこの国で1ヶ月に1回メンテナンスするような機器は手間がかかり過ぎることから少ない動作でメンテナンスが出来ることが1つのポイントになると思います。

ポイント③:機器の耐久性と作業の簡素化

換気機器は、「長期使用製品安全点検・表示制度」から長期間の使用は進めないと経済産業省が言っております。

ちなみに「長期使用製品安全点検・表示制度」関する詳細は、こちらの記事をご覧ください ⇒ 長期間使ってる家電製品は経年劣化に注意!

以上のことから長期間の使用時には注意が必要となりますが、定期的なメンテナンスを行っても機器の変形や故障し辛い構造にしなければいけませんし、フィルターの取り付け・取り外しなどの作業が換気量や消費電力等に影響が出るような構造には出来ません。

以上のことから2020年までにはメンテナンス性を重視した「換気システム」の導入が重要なファクターとなるような気がします!

これからの換気に必要な性能と機能

省エネルギーで安心・安全・快適な住宅を考える上で換気だけに特化することはできず、当ブログでも何度もお伝えするように「断熱・気密・冷暖房・換気・調湿」は省エネルギーで安心・安全・快適な住宅には必須となります。

その中でも特に「換気」と関係性のある「気密」・「冷暖房」・「調湿」は切っても切れない要素です。

その理由は、気密性能が良くないと計画的な換気は不可能であり、冷暖房負荷を考え、夏のジメジメ(多湿)・冬のカラカラ(乾燥)を考えた調湿が必要だからです。

※調湿の重要性はこちらをご覧ください ⇒ 第1種換気の全熱交換器を使って、住宅を省エネ化!

これらを考えると夏の湿気対策や冬の乾燥対策はパッシブ換気では対応しきれず、外気の影響をまともに受けることで冷暖房負荷が増すので、第1種換気の全熱交換器は重要と私は考えます。

ただし、機械換気は省エネルギーの観点から出来る限り少なくあるべきであることから春や秋などの外部環境が快適な時期にパッシブ換気を取り入れるのがベターです。

しかし、時期によっては「PM2.5」なども問題もあるため、空気清浄も忘れてはいけない要素ではありますが・・・

※PM2.5対策はこちらをご覧ください ⇒ PM2.5とは?間違った対策と正しい対策について

以上、私が理想とする換気と2020年頃には、熱交換率(顕熱・潜熱)の性能が高い第1種の機械換気とパッシブ換気の併用住宅であり、根本的なことを言うと現在の建築基準法にある「住宅内の空気の半分を1時間で入れ替え、24時間換気し続ける」基準を改める必要性があると思います。

シックハウス対策で施行された24時間換気は、省エネルギーな住宅の足かせにしかならず、健康と住宅性能を結びつける動きがある以上、換気でシックハウスに対応するのは時代遅れなのかも知れません。

国が基準を変えるとは思えませんので、法改正はあり得ない話で現実的ではありませんけどね・・・笑

※健康と住宅性能を結びつける動きについては、実際に「健康・省エネ住宅を推進する国民会議」という一般社団法人があります。

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