地域型住宅グリーン化事業 概要
昨年まで「地域型住宅ブランド化事業」が名前を変えて平成27年度から始まった「地域型住宅グリーン化事業」。
簡単な概要としては、地域材などの資材供給から設計・施行まで行う事業者が連携して、地域材の活用しながら地域に適した良質な「地域型住宅」を建てる際に補助金が出る仕組みとなっております。
目的としては、木造住宅の生産・維持管理(メンテナンス性等)の強化・環境負荷の低減・省エネ性、耐久性に優れた住宅を地域工務店に供給させることによって、その地域からの信頼性の向上と省エネに関する技術力向上を目指しております。
その他にもいろいろと目的などありますが、簡単に言うと補助金を活用して高性能な住宅を建てて頂き、建てる側はブランド力と技術力の向上し、建ててもらう側は補助金を活用して性能の良い住宅を得ることが出来ます。
では、この「地域型住宅グリーン化事業」と活用して住宅を建築したい!という方は次を参考にして下さい。
※その他概要はこちらをご参考下さい ⇒ 国交省 報道発表資料
地域型住宅グリーン化事業 活用編!
現在、地域型住宅グリーン化事業で受け取れる補助金の額は各グループの共通ルールにも左右されますが、「長期優良住宅:100万」・「認定低炭素住宅:100万」・「ゼロエネルギー住宅:165万」となります。
これだけの補助金は滅多にないので、是非、活用頂きたいと思います。
では実際にこの補助金を活用するためにはどうすれば良いか・・・それは全国で地域工務店や連携業者がグループを作成して、各グループの共通ルールを独自に作り、申請手続きを行っておりますので、採択されれば専用サイトから分かるようになっております。
※ちなみに平成26年度「地域型住宅ブランド化事業」の場合はこのようになりま す。 ⇒ 地域ブランド採択グループ一覧
以上のことからこちらの記事でもお伝えしておりましたが、第1期の募集が平成27年5月25日締め切りで6月中旬ころには採択グループが決まります。
したがって、これから「地域型住宅グリーン化事業」を活用して住宅を建築しようと考えている方は、6月中旬ころから専用サイトを見ながら依頼先を探すと良いと思います!
地域型住宅グリーン化事業 建築の依頼先について
この地域型住宅グリーン化事業は、採択されるグループは採択結果が出てからでないとどこの建設会社がこの地域型住宅グリーン化事業を活用できる分かりません。
そしてこの地域型住宅グリーン化事業に申請手続きしている業者もそう多くはありません。
この事業は、「非住宅を含めた年間着工床面積が7,000㎡未満の中小住宅生産者」しか施行事業者として登録出来ない要件があるため、地域工務店が主な施行事業者となります。
そこで参考にして頂きたいポイントがこちらになります。
■建築依頼先を決める4っのポイント
- ゼロエネルギー使用の住宅建築が可能な技術を持っているまたは建築経験がある施行事業者である。
- 地場に根差した経営が地域工務店の強みでもあるため、創業時期や地域でのブランド力があるかどうかを確認する。
- 「長期優良住宅」・「認定低炭素住宅」・「ゼロエネルギー住宅」の違いと説明が出来る。
- 「断熱・気密・換気・冷暖房・調湿」の重要性を理解しており、快適な住宅を供給することが目的となっている。
特に4番が重要で、稀に「うちは200mm断熱だから!」、「い~や!断熱は400mmじゃなきゃダメだ!」と言う施行業者や社長等がおりますが、断熱は目的ではありません。
断熱は、快適な住宅を造るための手段であり、目的は快適な住宅を造ることです。
是非、地域型住宅グリーン化住宅などの補助金を活用したい方は是非、これらのことに注意して施行業者を選んでください!