硬質ウレタン(100倍発泡)は住宅の断熱材に絶対使ってはいけない

吹付断熱材の画像【 硬質ウレタン(100倍発泡)は住宅の断熱材に絶対使ってはいけない 】

始めに申し上げておきますが、現場発泡の断熱材における「硬質ウレタンフォーム」には、いくつかの種類があります。

アクアフォームやアイシネンなどの硬質ウレタンフォームとアキレスなどの硬質ウレタンフォームでは、明確な違いがあるということをご理解下さい。

そしてこの記事では、アクアフォームやアイシネンなどの「100倍発泡品」と言われる断熱材を硬質ウレタンフォームと定義致します。

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硬質ウレタン(100倍発泡品)の特徴・断熱性能

現在、テレビ等の影響により少しずつシェアを広げつつある現場発泡系の断熱材ですが、記事冒頭でもお伝えしたように硬質ウレタンフォームでもいくつかの種類に分かれております。

ちなみ2014年の種類別の断熱材シェアを掲載してるところがありましたので、掲載いたします。

※発行元が分かりませんでしたので、リンク元はこちら → 断熱材シェア資料

断熱材シェア資料の画像

このように少しずつ増えている中で、もちろん!気を付けなければいけないのが、広く知られるようになった「現場発泡系の硬質ウレタンフォーム」です。

その中でも今回、注意喚起したいのが「100倍発泡品」と言われる種類の硬質ウレタンフォームです!

硬質ウレタンフォームの種類は、大きく分けて「連続気泡」と「独立気泡」のものに分けられます。

連続気泡とは、断熱材内に一つ一つの気泡が連続しており、オープンセル構造というようです。

この100倍発泡品は、グラスウールと同様に空気の高い断熱性能を活用していることがホームページなどで見て取れます!

そこで私が疑問に思ったのは、ホームページや100倍発泡品を推奨している方々のブログなどで目にするのですが、「連続気泡で空気を通しにくくして、空気の断熱性を利用して断熱しておりますが、湿気は通して結露しにくくします!」ってちょっと矛盾しているように感じられます。

日本でもっともシェアの多いグラスウールも、密度を高くすることによって空気室を細分化して、空気の断熱性能を活用して断熱している断熱材は、湿気(水蒸気)の影響を受けることで断熱性能に変化が生じます。

これは当ブログの「グラスウールは住宅の断熱材に絶対使ってはいけない」やコメント覧もご覧頂けるとご理解頂けると思います。

ではここからは実際に私が個人的に思っている「100倍発泡品」と呼ばれる断熱材を掘り下げて考えて行きたいと思います。

硬質ウレタン(100倍発泡品)を使ってはいけない理由

また、誤解を与えそうな見出しですが、これくらいインパクトある見出しにして、たくさんの方にご覧頂きたいと思いから敢えてこの見出しとしております!

なぜ、100倍発泡品を使ってはいけないかというと、上の記事でもお伝えしておりますが、「連続気泡で空気は通しにくいのに、湿気は通して結露を防ぐ」というところです。

私が疑問を持ったのは、こちらのサイトこの方のブログです。

疑問①:湿気を通すことから断熱材内部で結露を心配されている方に対するQ&Aとして「断熱材内部で結露することはありません・・・続く」とありますが、心配なのは断熱材内部ではありません。

結露は、「水蒸気を含む空気が冷やされる」ことによって、空気中の水蒸気が飽和状態となり、結露として現れます。

よって、結露が懸念されるのは、断熱材と室外側にある透湿防水シートの間であるということです!

もし断熱材内部に湿気があり、冬の寒い時期、湿気を通して、逃がすために設けられた外壁の通気層を通るのは暖かい空気でしょうか?いいえ!絶対冷たい空気です。

そう考えると断熱材内部の結露よりも、断熱材と吹き付ける面材である透湿防水シートの間で結露が生じるのではないでしょうか?

疑問②:空気で断熱しているはずの断熱材で連続気泡であるにも関わらず、空気を通しにくいということはどういうことなのでしょうか?

連続気泡とは、目で見てイメージしやすいのが「台所用スポンジ」です!

グラスウールのように気密シートを室内側と断熱層の間に設けるのであれば良いのですが・・・。

気泡が連続しており、それぞれの気泡が連続しているにも関わらず、湿気だけは通しやすくして、空気は通し難くするなんて理に適っていないような気がしてなりません。

とにかく矛盾を感じてしまいます。

ちなみに!下に貼り付けた動画は、某メーカーさんがYoutubeにアップしている紹介動画ですが、発泡した後に硬化した後、表面を削り取り、柱の厚さ分を吹き付けております。

そこで私が思う第3の疑問!

疑問③:柱などの木材は、動く空気に触れることで耐久性を向上させたりしますが、この断熱方法では場合によって、まったく空気に触れる面が無くなる=木材が呼吸できなくなる所もあったりします。

ちょっと心配ですよね!?こちらのホームページで解説されている建設会社さんも見出し「優等生ではあるが、発泡吹き付けの問題点」という所で懸念事項としてあげております。

では!そろそろいい加減に長文になってきたので、まとめます!

硬質ウレタン(100倍発泡品)注意事項!

以上、つらつらと書いてきましたが、私が伝えたいのは「100倍発泡品」を吹き付ける時の注意事項です!

記事タイトルは、住宅に使ってはいけない!と言い切っておりますが、それはたくさんの人にこの記事をご覧頂き、住宅の断熱材について知って頂きたいからです。

これからまとめますが、全否定している訳ではありませんよ!

100倍発発泡などの「硬質ウレタンフォーム」を採用する場合は・・・湿気対策接着強度

硬質ウレタンを検討する上で重要なポイントは、「断熱性能・気密性能・透湿性・木材への接着強度」です。

その中でも特に注意が必要な透湿性については、100倍発泡品で削り取ってしまう断熱材表面のスキン層の有無で透湿抵抗(湿気の通しやすさ)がかなり変わってきます。

また、この記事「吹き付け断熱材を使う場合に知っておきたい3っのポイント!」の最後の方でもお伝えしておりますが、100倍発泡品が吹き付ける面材(下地)にしている透湿防水シート。

この透湿防水シートを面材(下地)として吹き付ける方法は、高品質の透湿防水シートの需要拡大を図るために組織された「透湿防水シート協会」にて望ましくない施工方法として公表されております。

しかし、ここからは私の予想ですが、透湿抵抗の考え方(室内側から順番に石膏ボード⇒気密シート⇒断熱材⇒透湿防水シート⇒というように外へ向かっていくにしたがって、湿気を通しやすくしていかないといけない=湿気を外へ排出しやすくして行かなくてはいけないこと)からすると100倍発泡品は湿気が通り易いため、吹き付ける面材(下地)に構造用合板などの湿気を通しにくいものを使用することが出来ないんだと思います!

そして柔軟性があるからこそ!木材への接着強度を十分に体感して下さい!

地震時の揺れや木材の収縮などに追従出来るだけの接着強度が絶対的に必要であり、万が一!地震などで大きな揺れの影響から断熱材が割れたり、木材から剥がれてしまった時のことを考えると結露などが発生し、気づいた時には室内側の壁や木材に影響が出てしまってから気づいた!ということになりかねませんよ!

これから住宅を建築される方へ!住宅の断熱材1つにしても様々なメリット・デメリットがあります。

でもたくさんある中から何か一つを選ばなければいけない訳ですから!費用対効果もありますし、メリット・デメリットを理解して自分で納得のいくものを採用しましょう!

そして、このままでは無責任なので、私がオススメするのは「断熱材の特徴やメリット・デメリットをしっかりと把握しており、経験と実績のある施工業者へ住宅を請け負ってもらう」ことが一番オススメです。

しかし・・・それが一番難しいかも知れませんね・・・あきらめずに追い求めてみましょう!?

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コメント

  1. Ton-chan より:

    一つ質問させてください。
    私は、ヤマダウッドハウスというローコストを謳ったハウスメーカーで建築してもらいました。
    こちらのメーカーでは、ノダ社のハイベストウッドという構造用合板にモコフォームという100倍発泡ウレタンを吹き付ける方法でしたが、ノダのハイベストウッドのような透湿抵抗の低い合板を使った場合も100倍発泡ウレタンの使用は好ましくないですか?

    • 伝家の宝刀 より:

      Ton-chanさん、コメントありがとうございます!そのハウスメーカーさんを始めて知りましたが、構造用合板に吹き付けるのは透湿防水シートへ直接、吹き付けるよりも室外側の通気層確保の観点から良いと思います。しかし、外気温が低くなる冬などは、透湿防水シート+構造用合板であっても合板が冷やされることによって、断熱材内部にある湿気が合板からの冷気で冷やされ、結露しなければ良いですが。100倍発砲品の断熱材は、気密シートで室内側からの湿気が断熱材内部へ入り込まないようにしなければいけません。「断熱オヤジの独り言」というブログに吹き付け断熱材を採用した物件でカビが発生したとの情報提供がありますが、どのような施工をされていたのかまでは分かりません。まずはヤマダウッドハウスさんでの施工の正確さやクオリティを信じるのが良いと思いますよ!

  2. 安倍 愼之助 より:

    発砲 発砲と物騒ですね。

    • 伝家の宝刀 より:

      安倍愼之助さん、コメント頂きましてありがとうございます!確かに〜!!まったく気づきませんでした・・・。ご指摘頂き、ありがとうございます。さっそく修正致しました。

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