最近、注目され始めた「真空断熱材」。
私も勉強中ではありますが、住宅関連メーカーに限らず、パナソニックなどの家電機器メーカーも注目しているこの断熱材。
高い断熱性能であらゆる用途に使われそうな真空断熱材ですが、様々な項目に分けて書いて行きたいと思います。
真空断熱材の構造・仕組み
そもそも真空断熱材とは、どういったものなのでしょう?
構造はとても単純で「芯材(中に入る断熱材)をラミネートフィルムで覆った後、中を減圧(真空状態)して封止した断熱材」のことです!
実際に画像を作成しましたので、下記をご覧ください。
【自作:真空断熱材の構造】
上の画像のようにラミネートフィルムの中に芯材となる断熱材を入れて、内部を真空にすることで高い断熱性能を得られるということです。
もちろん芯材もなんでも良いという訳ではなく、多孔質構造の断熱材や繊維系断熱材を使う場合は、繊維の並び方がランダムではなく、層状になるように開発しているものまで様々です。
実際に各メーカーで作られる真空断熱材にも、断熱性能によって違いがありますので、注意が必要となります。
では次に「断熱性能」について見ていきましょう!
真空断熱材の断熱性能・特徴
先程から「最高性能の断熱材」とお伝えしているように、真空断熱材は住宅用断熱材やその他断熱が必要とされる部位に使われております。
住宅用は主にリフォームなどに使われており、その他についてはパナソニック製の冷蔵庫などに使われております。
では実際、どれの程の断熱性能があるか見ていきましょう!
真空断熱材は、製造・開発したメーカーによって断熱性能に違いはありますが、だいたい「0.002w/mk」前後となっております。
※参考ホームページはこちら → 「パナソニック資料」・「NEDO」
この性能は、硬質ウレタンフォームの性能の約1/10という性能です。
しかもこの性能がありながら厚さが「約4〜5mm」というのも特徴です!
これら「断熱性能」と「厚さ」は各メーカーの製品によって違いはありますが、まず間違いなく最高性能の断熱材といっても良いでしょう!
真空断熱材を住宅に利用しようとすると・・・
ここまで真空断熱材の性能・特徴等についてお伝えしてきましたが、では実際、住宅用の断熱材として利用しようとした場合、どうなるでしょうか?
私の個人的な意見ですが、断熱性能はズバ抜けておりますが、住宅の温熱環境を快適にするために重要となる気密性能がとても大変になってくるのではと思います。
したがって、リフォームや部位限定で床面の内側へ施行したりすることで高い断熱性能を得られる可能性があります!
新築住宅というよりは、リフォームで使われることが多いのではないか!?と思います。
また、床暖下に施工することで床下への熱ロスなども軽減することが出来ますので、これからも「真空断熱材」に注目です!
コメント
パナソニックのこれの芯材はグラスウールのようですが、この場合のグラスウールは使用しても賛成ですか。
田上さん、コメントありがとうございます。私は真空断熱材に賛成しており、真空状態はとても熱を伝えないものです。高価なものですが、性能は折り紙つきだと思いますよ!?