断熱とは?気密とは?住宅性能は断熱と気密で決まる!

断熱とは?気密とは?住宅性能は断熱と気密で決まる!

【 断熱とは?気密とは?住宅性能は断熱と気密で決まる! 】

スポンサーリンク

断熱とは?

断熱とは、住宅内で暖めた(冷やした)熱を外に逃がさないために熱の伝わりづらい素材を用いることです。

したがって、断熱材の熱の伝わり方(熱伝導)次第で暖かい(涼しい)住宅かどうかがある程度、判別できます。

※熱の伝わり方に関する詳細はこちら ⇒ 熱の伝わり方を徹底解説!

ここで重要なのは、熱を逃がしにくい材=熱が伝わりづらい材となるので、性能は【熱伝導率】で判断します。

現在、ハウスメーカーや全国展開しているフランチャイズ工法の中で一番良い熱伝導率の性能を持っている断熱材は、旭化成建材のネオマフォーム(外張り用断熱材)で0.020w/mkとなっております。

以上のことから断熱材の性能は0.020w/mkの数値があれば、国内最高性能であることが分かります。

もちろん0.001w/mk単位の違いはほとんどないと思いますし、こういった断熱材は厚さ換算する必要がありますので、ネットで調べる方は注意が必要です!

気密とは?

気密とは、住宅の隙間を出来る限り減らして、外気の影響(夏暑く、冬寒い)を受けずらくすることです。

したがって、住宅の隙間が多いと夏は暑い空気がどんどん隙間から侵入して住宅内が暑くなりますし、冬は寒い空気がどんどん隙間から侵入して住宅内が寒くなります。

上記の内容から外気の影響を受けないためには、気密性を高めることが重要であり、気密性が高いことから計画的な換気が行えるようになります。

では次に断熱と気密の関係性について見て行きましょう!

断熱と気密の関連性

断熱と気密の重要性や役割はご理解頂けたと思いますので、次は断熱と気密の関連性についてお伝えしていきます。

現在、北海道などの寒冷地では【高気密・高断熱】仕様がメジャーとなっており、西日本側では「高気密・高断熱まで必要か?」という声がいまだに多いと聞きます。

気密性が悪く、隙間が多い物件があった場合、「気密とは?」でお伝えしているように外気の影響(夏暑く、冬寒い)を受けて住宅内の温度環境が悪くなります。

その状態の住宅で断熱性能の高い断熱材を使っても意味はあるでしょうか?

意味はないですよね?!気密性が良くないことによって、外と住宅内の温湿度が変わらないくらいになってしまいます。

住宅内と外の温湿度が同じような温湿度になっている場合、熱を逃がしにくくする=熱を伝わりずらくする必要はまったくありません。

このように高断熱仕様にする場合、高気密でなければいけませんし、住宅を建築してから高断熱は劣化せずに高気密だけ、劣化して低気密になってしまっても意味がありません。

以上のことから「高断熱・高気密は住宅にとってもっとも重要な2本の柱であり、高断熱・高気密であるからこそ計画的な換気と冷暖房が出来て、快適な環境を作り上げることが出来る」訳です。

湿気の対応

断熱材や気密材には、湿気の対応方法について注意しなければいけないものが多々あります。

グラスウールは、「乾燥した空気を静止して断熱」している断熱材となりますので、湿気対策は重要です。

ただし、グラスウールで断熱している住宅の気密材はポリフィルムというシートを断熱材の室内側に貼り付けるように施工しますが、その際の設置方法はホッチキスのような針で設置します。

こちらの記事にポリフィルムの施工動画を掲載しておりますので、ご覧ください。 ⇒ ローコスト住宅を建ててはいけない! 5っの理由

「断熱と気密の関連性」でお伝えした経年劣化等により高断熱であっても気密が低気密になる可能性がある断熱・気密方法であることをあらかじめ知っておかなければいけません。

また、最近少しずつ増えてきている現場発泡の吹付断熱についても、透湿防水シートに直接、吹付ける断熱材は密度が低いので、湿気を通します

※透湿防水シート協会のホームページはこちら ⇒ 望ましくない施工例

湿気を通すと透湿防水シートを取って、室外側の通気から排湿される・・・という考え方は分かりますが、私個人としては透湿防水シートを湿気が通る前に結露しませんか?

透湿防水シートの室内側=透湿防水シートと吹付断熱材の間で結露することが考えらないでしょうか?

以上のことから本来、現場発泡用の吹付断熱材は密度の高い、湿気を通さない断熱材でなければいけないと私は思います。

以上のように単に高気密・高断熱の住宅であれば良い!断熱材は厚ければ厚いほど良い!気密材は気密性能が良ければ良い!という訳ではありません。

それぞれ湿気対策・結露対策・劣化対策を考えた上で高気密・高断熱の断熱材・気密材を選びましょう!

スポンサーリンク

コメントはこちらから!

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA