【 打ち水とは?効果と行う時間帯を知り、涼をとりましょう! 】
打ち水の効果!
夏になると住宅の玄関先で水をまく人が増えてきますが、この水をまく事を「打ち水」と言います。
これは古くから行われていて、気化熱を利用して涼をとるために行われております。
では、なぜ打ち水を行うと涼しくなるのか?それは「気化熱」の効果を利用しているからなんです!
気化熱とは、液体が蒸発して気体になる時に周囲の熱を奪っていくことを言います。
その奪った熱は空気中の水蒸気が抱える熱(潜熱)となりますが、住宅の中ではありませんので、打ち水は定期的に行うのが効果的だと思います。
◆関連記事:潜熱(せんねつ)とは?
打ち水を行うオススメ時間帯!
打ち水を行うオススメの時間帯は、個人的ですが10時~18時くらいが良いと思っております。
※本来は朝、夕の気温があまり高くない時ですので、ご注意下さい!
午前中の早い時間(朝方)は比較的、涼しい時間帯でもありますので、気温と湿度が上がり始めてから打ち水をすると効果が得られると思います。
最近では、各地域にてプロジェクトとして決められた時間に一斉に打ち水を行う計画などもありますので、そういった時は積極的に参加することをオススメ致します。
また、屋根や外壁などにも水をかけることによって、打ち水の効果を得られることはありますが、高温から急激な温度低下が考えられますので、屋根や外壁材の劣化が考えられますので、屋根・外壁へ打ち水をする場合は、注意が必要です。
打ち水は、上でもお伝えしております通り、気化熱の効果を利用して涼を取ることですが、湿度が高い時に打ち水をすると湿度が高くなり、潜熱量も増えるので、余計に暑く感じられる場合があります。
窓を開けて空気を流通させている場合は、室外から高湿度の空気が入り込む可能性がありますが、個人的には窓を開けて通気と取るには限界があります。
除湿機や扇風機などを活用して住宅内で涼む方が効率的で良いと思います!したがって、私的に打ち水をしてまで涼むのであれば、2次利用水(風呂の残り湯等)を使う場合を除いては水道代もかかるので、室内を締め切って除湿&扇風機のツートップコンビが最強だと考えます!
◆関連記事:夏、住宅で涼しく過ごす方法 ④扇風機を活用
打ち水は来客への心遣い!
打ち水は昔から場を清めるという意味合いがあり、玄関先へ行う打ち水は「来客への心遣い」の一つでもあるようです。
確かにこれから来られる方が住宅の玄関先で涼しく感じてもらい、埃も立たずに来て頂けるのはとても良いことですね!
ちなみにハウスメーカーや地域工務店などでオープンハウスや完成見学会会場でも同じように夏の暑い日は、打ち水をしてからお客様を出迎えるようにすると良いかも知れません!