季節が冬になると外気温がどんどん低くなってきます。
地域によっては、寒冷地で雪が積もったり、新潟などでは地域によって何メートルもの積雪があります。
そんな季節になるとどうしても気になるのが、「窓やサッシ部分からの結露や冷気」です。
結露は、以前に「窓、結露の原因は?メカニズムと5っの対策!」で記事にしておりますが、室内側の温湿度と室外の温度関係で結露し始めます。
実際に例ですが、室内温度が25℃で湿度(相対湿度)が50%時に結露し始める温度(外気温)は約14℃となります。
したがって、外が寒くなる季節になると室内側が快適な温湿度環境であっても、外気温次第で結露してしまう条件となるのです。
しかし、この記事で皆様にお伝えしたいのは、窓付近から感じるあのヒヤッとした冷気です。
この冷気のことを「コールドドラフト現象」といい、窓面から入り込んだ冷気が壁を伝わって、床面から冷やされることから室内を寒くする原因の1つでもあります。
今回、この記事では窓からの冷気(コールドドラフト現象)に関する「対策」をお伝えしていきたいと思います!
窓の結露や冷気(コールドドラフト現象)の対策方法!
記事冒頭でもお伝えしているように、窓部分は住宅の中でも熱が逃げやすい部位の1つです。
したがって、熱が逃げやすい=熱損失が大きいということになり、せっかく暖房して暖めているにも関わらず、窓からの冷気で冷やされる。
そしてまた部屋を暖めようとして暖房する・・・ということがずっと続くことによって、暖房に使われるエネルギーが多くなってしまうのです。
また、寝室などに設置されている窓は、クローゼットなどの位置からどうしても窓面の壁付近にベッドを配置しているなどの場合は、この冷気(コールドドラフト)で冷やされてしまい、寝ていてもどこか寒く感じられたりするものです。
ではどうやって対策すれば良いでしょうか?
窓からの冷気対策!「断熱カーテン」・「断熱パネル」
まず「断熱カーテン」です!
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断熱カーテンとは、そのまま熱を断つカーテンですが、単純に冷気が入りこまないようカーテンで窓面と室内を完全に分けてしまう訳です。
塩化ビニル樹脂で出来ており、このカーテンを床面以上の長さにすることで空気が出入り出来ないようにします。
もちろん場合によっては、このカーテンの室内側が結露する可能性や窓・サッシ面の結露に気づかず、サッシ周りがどんどんカビてしまうことも考えられますが、「冷気をシャットアウト」する上では有効かと思います。
値段も高額ではありませんので、是非、一度お試し頂き、冷気のシャットアウト具合や結露の改善等を見極めてみて下さい!
次にご紹介するのが、「断熱パネル」です!
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このパネルも原理としては、カーテンと同じで、冷気は床付近から足元を冷やすように流れてきます。
したがって、窓面下部をパネルで塞ぐ事によって、冷気が入り込まないようにしているのです!
メインがリビングなどにある掃き出しの窓(人が出入りできるくらいの大きさの窓)部分などに使われることが多いようです。
以上のように最近では、冷たい空気の性質をうまく考慮した「冷気対策グッズ」が簡単に取り付けられるよう工夫されて販売されております。
寒い時期も一時的なことからリフォームまでしなくても、うまくこういった便利グッズを活用することで寒さ対策出来ますので、是非、寒さでお困りの方は使用を検討してみて下さい!
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