日本に1っしかない理想的な内外W断熱工法は?

吹き付け断熱材
【 日本に1っしかない理想的な内外W断熱工法は? 】

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理想的な内外W断熱工法は?

住宅を断熱するにあたり、内断熱とは「柱と柱または柱と間柱の間の空間で断熱」することであり、外断熱とは「柱や間柱の外側で板状の断熱材で断熱」することを言います。

内断熱で一般的に使われる断熱材はグラスウールであり、内断熱+グラスウールのみの組み合わせは絶対にオススメ出来ませんし、内断熱は柱などの木材がヒートブリッジ(熱橋:熱が伝わって逃げる部位)となるため、本当にオススメ出来ません。

その理由は別記事の「グラスウールは住宅の断熱材に絶対使ってはいけない」にまとめてありますので、気になる方はご覧下さい。

さて、本題に戻りますが、では外断熱ではどうでしょう!実際に寒冷地で代表的な北海道などでは「ソトダン21」と厚さ62mmのボード状断熱材を施工する工法があり、内断熱と外断熱どちらが良いかと言われたら、「外断熱」の方が良いです。

しかし、気密の取り方や使うによっては劣化対策を十分に考えなければいけません。

そのため私が住宅において一番理想的な断熱方法は、「内外W断熱」であると思っております。

ただし、ただ内外W断熱であれば良いのではなく、グラスウールのデメリットやボード状断熱材のみのデメリットや気密性も考えると、私は「ボード状の断熱材(外断熱)を下地に吹き付け断熱材(内断熱)を使って、気密工事も同時に施行」する内外W断熱が一番理想的だと考えました。

しかし、時すでに遅し・・・私が考えた理想的な内外W断熱は、すでに「ファース工法」という住宅を建てる業者に特許を取られておりました。

特許の内容は、「断熱性能を有する外断熱材に現場発泡の断熱材を吹き付ける」ことでした。

したがって、本来、住宅にとって一番理想的な断熱方法をすでにその他の業者が真似できない状態となっているのです。

では、なぜこの断熱方法が住宅にとって一番理想的なのか?を書いていきます!

住宅にとって理想的な内断熱

私は内断熱用の断熱材としてグラスウールを使うことはオススメしておりませんので、必然的に現場発泡の吹き付け断熱材をオススメすることになります。

ただし、密度が低く湿気を通す吹き付け断熱材で、100倍発砲と呼ばれるアイシネンやアクアフォームもオススメ出来ません。

これも理由が気になる方は、「吹き付け断熱材を使う場合に知っておきたい3っのポイント!」をご覧下さい!

使うなら密度が高く、湿気をほとんど通さない30倍発砲くらいの硬質ウレタンフォームです。

※ちなみに○○倍とは水などで○○倍に膨らましているということです。

現場発泡の吹き付け断熱材は、なんといっても高い断熱性能と気密工事も単一施行で行うことができ、プロの専門業者が吹き付けを行うので、クオリティが高く、安心できます。

では次に「理想的な外断熱」です!

住宅にとって理想的な外断熱

外断熱は、とにかく断熱性が高い断熱材を使うことがポイントです。

外断熱は内断熱と違って、柱⇒外断熱材⇒透湿防水シート⇒通気胴縁⇒外壁仕上材となるため、断熱材の厚さが暑くなればなるほど、これらと止めるビスが長くなるため、重さや強度なども考えなければいけません。

したがって、出来る限り薄く断熱性能が高い断熱材を選択する必要がありますが、気密施行はグラスウールなどと同様にポリエチレンフィルム(気密フィルム)となります。

私はこのポリエチレンフィルム(気密フィルム)をホッチキスの芯のようなもので留めていく施行方法に違和感を感じてなりません。「気密するための部材に穴をあけて留める」って本当に何十年間も気密出来る?と思いませんか!?

ということで内断熱だけではダメ・・・外断熱だけでもダメ・・・となると一番理想的な断熱方法が結局「内外W断熱」というところに行きつきます。

では何故?内外W断熱が住宅にとって理想的なのか書いて行きましょう!

住宅は内外W断熱にすべし!

これまでに再三、内外W断熱の良さと内断熱のみまたは外断熱のみがいかに住宅にとって理想的ではないかをお伝えしてきました。

内外W断熱は、現在、住宅を建築・購入する上でもっとも理想的な断熱方法であり、何十年間と住まう住宅を快適に保つ重要なファクターでもあります。

しかし、もちろんデメリットもあり、内外W断熱工法の唯一のデメリットは、「費用が高額になる」ということです。

したがって、私がオススメするのは内外W断熱ですが、予算の関係でどうしても内断熱または外断熱のみにせざるを得ない方もいらっしゃると思います。

そういう場合は、外断熱一択にして頂き、内断熱だけの住宅は絶対にオススメ出来ません。

出来る限り、「断熱・気密・換気・冷暖房・調湿」は住宅の温熱環境(夏涼しく、冬暖かい)に大きく関わってきますので、是非、この記事を参考に何の断熱材を使って、どうやって内外W断熱を行うか・・・検討しましょう!!

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