BELSとは?日本の住宅が諸外国に比べて時代遅れな理由!

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日本の住宅が諸外国に比べて時代れ?

2016年4月から制度が開始となりました「住宅版BELS(ベルス)」を皆さんはご存じですか?

この制度は、諸外国では常識となっている「住宅の性能を同じ物差しで評価して、表示する制度」です。

これになんの意味があるかと言いますと!現在の日本の住宅は、性能的に言っても諸外国に比べて圧倒的に劣っており、むしろ寿命についても圧倒的に劣っております。

この圧倒的な差が諸外国に比べて、どのような影響を与えるかと言いますと月々のランニングコスト(光熱費)住む人の健康に大きく影響を与えます。

日本人は、冬は寒いのが当たり前、夏は暑いのが当たり前!冬は採暖(火鉢やこたつなどの部分的暖房方法)で夏は汗かいて体温調節で大丈夫!という原始的な考え方が今でも根付いているのか、住宅性能の重要性を伝えてもうまく浸透しません。

別に日本人を馬鹿にしている訳ではありませんが、ある国では賃貸物件の室内温度の最低ラインが18℃以上と法律で決められており、下回った場合には訴えられることもありますし、イギリスでは住宅内の室温と住む人の健康の相関関係の研究から寒い家は危険だと多くの人がその認識を持っているようです。

これまでに日本の住宅は、建築基準法でも工事を請け負う施工業者も実際に住宅で暮らす側の人も、健康やランニングコスト(光熱費)をまったく意識しないで無駄に住宅を建てまくった結果、空き家が多くある問題に直面しました。

結果的に中古物件や空き家に住んでも冬寒くて、夏暑いことから誰も住みたくない訳ですよね?なのに新築住宅では、数十年後同じ状態になる可能性を考慮せずに、「新しい住宅は冬も暖かくて、夏は涼しいだろう!」という思い込みから建ててしまうようです。

しかし、建築から数十年後には冬寒くて、夏暑い、光熱費が高く、家族は冬になると乾燥と寒さから風邪をひきやすい・・・ということになり、月々のランニングコスト(光熱費)は高額になり、医療費にもお金がかかる訳です。

と言っても住む側の人達は、知らずに家を建ててしまうので、私がこのブログでいつもお伝えしているように「これからは家を建ててもらう側の人がしっかりと勉強して、知識を身に付け、実際に経験(体感)する必要がある!」訳です。

昔の古い人達は、この大工さんに任せたら冬暖かくて、夏涼しい家を建ててくれるから!と言って、息子夫婦の住宅取得に口を出したりすると思いますが、温湿度に関する感じ方は個人差がありますので、個人の物差しだけでは計れません。

そこで住宅の性能は、住んでからのランニングコスト(光熱費)や人の健康に影響することから「国が定めた決められた物差しで住宅を判断して、個々に性能を表示していくこと」に最大のメリットがあります。

これからの住宅選びは、「住宅版BELS」で表示された評価内容で、住宅を選ぶ日がくるかも知れません!ではさっそくですが、「住宅版BELSとは?」についてお伝えしていきます。

住宅版BELS(ベルス)とは?

住宅版BELS(ベルス)とは、2016年4月1日から新たに開始された制度です。

BELSは、「Building-Housing Energy-efficiency labeling system」の頭文字から取っており、、もともとは住宅ではなく、建築物としてビルなどの評価で開始されていたことから戸建住宅については、「住宅版BELS」と言われております。

このBELSは、住宅の断熱性能(外皮性能)とエネルギー消費量(一次エネルギー消費量)等を決められた物差しで評価して、最大で☆5っの5段階評価として評価書を発行(表示)します。

したがって、この評価書を掲載している住宅をオープンハウスや見学会などで見かけることがあれば、単純に☆の数で住宅性能を比較することが出来る訳です!

ちなみに☆3っで断熱等性能等級4以上の住宅であり、☆4っで認定低炭素住宅(断熱等性能等級4+一次エネルギー消費量等級5)であり、最高ランクの☆5っはゼロエネルギー住宅となります。

ではなぜ、このように住宅性能を同じ物差しで評価する必要があるかといいますと、諸外国のように住宅性能は、人の健康やランニングコスト(光熱費)に直結するからです!

日本のエネルギー自給率は、約5%しかない状態なので住宅で使われるエネルギーを少しでも削減したいのが国の目的であり、住宅性能が住む人の健康に関わってくることから健康な人が増えると医療費の削減にもつながります。

これらは住む人にとっても、国にとっても良いことなので、住宅版BELSの取得は補助金を利用する時にも重要なポイントになってくると私は思っております!

また、これまでに住宅版BELSを取得している物件や施工業者をホームページ上で公表しておりますので、住宅の性能をしっかりと考えている方は是非、ご参考下さい。

◇住宅性能評価・表示協会ホームページ BELS事例紹介

※本記事に添付しております画像はこちらのサイトからお借りしております!

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