住宅に関する「音」のトラブル!伝搬音や遮音・防音について

うるさい音で耳を抑える女性の画像【 住宅に関する「音」のトラブル!伝搬音や遮音・防音について 】

賃貸住宅はもちろん!戸建住宅であっても稀にあるトラブルが「騒音問題」です。

たまにTVなどでもニュースとして取り上げられるほどの事件が起きたりするほどですが、賃貸住宅など壁1枚で区切られているなら分かりますが、戸建住宅ではほとんど起きないと思われる問題です。

しかし、意外と「音」の感じ方には個人差があり、ちょっとした音でもまったく気にならない人もいれば、気になって夜も眠れない!という方もいるくらいです。

もしこれが夫婦や家族で真っ二つに分かれ、しかも感じ方が両極端だった場合は特に大変です!

ではまず「音」に関する基礎からお伝えしていきたいと思います。

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住宅に関する「音」の基礎知識

ちょっと専門的になるかも知れませんが、「音」は1秒間に350m程を震えながら進みます

その間に空気が震えた回数を「周波数」と言い、「Hz(ヘルツ)」という単位で表しております。

人間の耳で聞こえる範囲は、約20Hz~20,000Hzと言われており、その中でも特に良く聞こえるのが500Hz~1,000Hzとも言われております。

では次に「音の大きさ」についてです!

音の大きさは、音エネルギー〔単位:dB(デシベル)〕で表しており、このデシベルの数値が大きければ大きいほど、人間の耳には大きな音で聞こえてしまいます。

人間の声で例えると大きな話声は70dB、こちょこちょ声で約50dBと言われており、人間の感覚的に10dB大きくなると音の大きさとして2倍大きくなったように感じられるようです。

したがって、耳に聞こえやすい周波数と出来る限り、小さなデシベルが「音」トラブルを回避する方法となり、その方法を「防音」と言います!

防音には、「吸音・遮音」があり、これらは一見同じように思えますが、細かく分けるとこうなります。

防音対策:①遮音

遮音とは、「音のエネルギー〔dB(デシベル)〕を壁などによって遮り、壁の後ろ側へ抜ける音(透過音)を出来る限り、小さくする」ことです。

その方法としては防音したい壁や場所に、鉛などを含む材料で重量を大きくするか二重にする、または隙間を無くするなどが効果的です。

ただし、鉛などを含む材料を使う場合はとても効果的ですが、同じ材料(構造用合板やコンパネなど)を2重、3重にしても以外と効果は少ないようです。

同じ材料を使って遮音する時は、壁と壁の間を空けて、その空けた空間にグラスウールなどの吸音材を入れるのが、より効果的です!

防音対策:②吸音

吸音とは、「音のエネルギー〔dB(デシベル)〕を吸音材で吸収させて、音の響きを短くさせてあげること」を言います。

また、吸音材を使って音の響きを整えることを調音と言いますが、これは少し難しいことと私自身も勉強不足であるため、割愛します。

吸音は、単純に「吸音材」と呼ばれるもので遮ったり、音の発生源を囲ってあげることで音を吸収して防音してくれます。

ただし、音=周波数や音のエネルギーであれば吸音するのが良いと思いますが、振動などによる音は注意が必要です!

以上のことから防音対策には、遮音と吸音があり、実際どちらが良いのか?と言われると明確にお答えすることは出来ませんが、私個人としては遮音より吸音で対策をするのが良いと思います!

吸音は、グラスウールなどの繊維系断熱材を入れて、対策してみて下さい。

では次に実際に身の回りにある音がどれくらい「騒音」に聞こえるかいろいろと例を挙げていきたいと思います。

身近な音が騒音に!?音トラブル回避の秘訣!

音トラブルには、近隣の方やご近所さんからの苦情・クレームが一番だと思います。

実際に賃貸住宅で1階に住む人が、2階に住む家族(特に子供など)の歩く音がドンドン!と響き、生活環境の違いなどから日中寝ていて、深夜働いている人などからすると・・・想像しただけでも恐ろしいですよね!?

質の良い睡眠が取れているか?取れていないか?で健康にも関わってきます。

ではどれくらいの音であれば、ご近所さんやお隣さんから苦情・クレームが入らないか?というと・・・約50dB(デシベル)以下の音であれば、深夜以外は苦情・クレームが少なくなると言われております。

では50dB(デシベル)を境に例をあげていきましょう!

まずは水洗トイレの音!水を流す時の音などは、「約60db(デシベル)」!パチンコ店では「約80dB(デシベル)」、近くでの落雷は「約120dB(デシベル)」です!

これらは聞こえる音の大きさですが、実際に楽器や人の声、テレビの音量などで見ていきましょう!

トランペットなどの楽器で「約120dB(デシベル)」、人の怒鳴り声は「90dB(デシベル)」、一般的なテレビの音量は「約60~70dB(デシベル)」、静かな消しゴムの音で「20dB(デシベル)」ということです!

ちょっと一般的なテレビの音量に「いや!一般的てどんくらいやん!?」って突っ込みたくなりますが、そこは我慢して下さい 🙄

以上のことから何気ない生活上の音や人の話し声、パソコンのキーボードを叩く時の音はもちろん、テレビの音など、気になる人は気になりますし、気にならない人は気にならないので最終的には音に対する個人差が一番重要でもあります。

まとめ!

騒音トラブルや防音対策は、以外とされていない戸建住宅や賃貸住宅がほとんどだと思います!

私も実際に下階の人に迷惑かけていないかなぁ~と思いつつも、ささいなことで上階がうるさい!と思ったりするので、騒音に対する対策として一番良いのは「自分が住む周囲の人に対する気配り」ではないでしょうか?

実際にリアルタイムで、ご近所さんの騒音に困っている人もたくさんいるでしょう・・・。

最近では防音効果のあるカーペットなども販売されておりますし、防音対策として有名なメーカーの「Daiken(ダイケン)」でも吸音や遮音に関する製品が販売されております。

もちろん私の記事なんかよりもはるかに分かりやすく「音」に関して教えてくれますので、気になる方はこちら「Daiken:SOUND DESIGN > 音と上手に暮らそう。」をご覧下さい!

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コメント

  1. 小橋 より:

    上から五行目。以外→意外です。2ページ読んだだけで漢字の間違いが3か所ぐらいありました。癖なんですか?漢字の間違いって恥ずかしいですよ。

    • 伝家の宝刀 より:

      小橋さん、コメントありがとうございます。癖なんでしょうか?記事を書いた後にしっかり確認しないのが原因なのだと思います。ご指摘頂きまして、ありがとうございました!さっそく修正致しました。様々な記事で誤字・脱字等あるかと思いますが、今後とも宜しくお願い致します!

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