省エネルギーな住宅を建てる時に重要な4っのポイント!

エコロジーを象徴する画像【省エネルギーな住宅を建てる時に重要な4っのポイント! 】

最近、住宅関連の情報として注目されるようになった「省エネルギーな住宅」。

本来、住宅とは住まう人にとって、快適でなければいけませんが、冬暖かく・夏涼しい環境はエネルギーをたくさん使うことで実現することはできます。

しかし、少ないエネルギーで住まう人が快適に暮らせる住宅が、これから数十年と暮らし続ける住宅において何より重要だと思います!

したがって、これから住宅を取得される方や建築される方に是非、参考に頂きたい内容となっておりますので、最後までお付き合い頂けると幸いです。

また、この記事をご覧頂いてこれから取得・建築される住宅が1棟でも多く、省エネルギーな住宅になりますよう期待を込めたいと思います!

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省エネルギーな住宅のポイント①:断熱・気密性能

省エネルギーな住宅を取得・建築する上で何よりも重要なのが、「断熱・気密性能」です!

当サイトでは、「グラスウールは住宅の断熱材に絶対使ってはいけない」と言いきってしまうくらい断熱・気密性能は住まう人の快適性に影響してきます。

もちろんグラスウールを使った住宅でも快適で省エネルギーな住宅を取得・建築することは可能ですし、私がお伝えしたいのは経年劣化等から数十年暮らす住宅にグラスウールは適さないのでは?ということをお伝えしたいだけです。

しがたって、使う断熱材によっても多少、影響は受けますが、「省エネルギーな住宅を取得・建築する上で重要なのが、断熱・気密である」ということに間違いはありません。

断熱は、住宅内の熱を外へ逃がさないようにするため!気密は、外の温湿度の影響を受けないようにするため!です。

せっかく住宅内で快適にした温度を無駄にせず、上手に省エネルギーな使い方をするために、「断熱・気密性能」は必要不可欠です。

このサイトでは、グラスウールはオススメせずに、硬質ウレタンフォームの現場発泡をオススメしております!

現場で発泡する断熱材には、いくつかの種類もありますし、最近ではセルローズファイバーなどの新聞紙を再利用した断熱材も注目されております。

セルローズファイバーに関する記事はまだ作成しておりませんが、硬質ウレタンフォーム系の断熱材に興味のある方はこちらをご覧ください!

参考記事:「吹き付け断熱材を使う場合に知っておきたい3っのポイント!

省エネルギーな住宅のポイント②:住宅設備

住宅設備において必ず必要なもの及び重要なポイントは、「冷暖房機器」・「給湯器」・「照明」・「水洗関係」です。

これらは省エネルギーな住宅にとても関係が深く、これら機器の選び方で住宅に暮らし始めてからかかる「水道光熱費」に直結してくるからです!

ではさっそくですが、ポイントごとに見ていきましょう。

省エネルギーな住宅設備①:冷暖房機器

最近では、テレビCMなどで見ない日がないくらい宣伝されている「壁掛けエアコン」。

1のエネルギーで何倍もの熱量を生み出すことが出来るヒートポンプ技術が普及したことにより、冷房だけでなく寒冷地などでも使える程の暖房能力を兼ね備えました。

パネルヒーター等でも良いかも知れませんが、壁掛けエアコンは設置位置が壁の少し高い位置に設置されるため、家具などの邪魔にならず、床暖パネルなどと違って故障や不具合があった時は比較的、交換作業等が容易です。

そういったことから住宅のエネルギーがガス・灯油・電気に限らず、ポイント①でお伝えしておりましたように「断熱・気密性能」がしっかり保たれている住宅では有効的な冷暖房機器かと思います!

今後もこういったヒートポンプ技術は、どんどん進化してもっともっと省エネルギーな冷暖房機器が開発されていくかも知れませんが、現時点で当サイトがオススメする冷暖房機器は、「壁掛けエアコン」一択かな!と思います。

しかし、壁掛けエアコンを設置したからと言って、断熱・気密性能以外に換気などもしっかり考えないといけません。

もちろんオープンハウスなどで「この住宅は壁掛けエアコン2台で冷暖房しております!」と言われても安易に信用せずに設定温度や稼働状況などをしっかりと確認して、ご自分の体で体感するようにして下さい!

省エネルギーな住宅設備②:給湯器

様々なエネルギーがある中で「ガス・灯油・電気」でそれぞれ高効率な給湯器がたくさんあります。

ガスは「エネファーム」や「エコジョーズ」、灯油は「エコフィール」、電気は「エコキュート」などなどです!

個人的には、ガスの「エネファーム」か電気の「エコキュート」が良いと思いますが、住宅のエネルギーをオール電化にしない方であれば、光熱費なども考えると「エネファーム」か「エコジョーズ」になるのかな〜と思います。

この給湯器は、住宅のエネルギーを選択する際、「ガス・灯油・電気」のどれを選ぶかによって変わってきますので、それぞれ選択されたエネルギーに合った省エネルギーで高効率な給湯器を選択頂ければと思います!

省エネルギーな住宅設備③:照明

照明については、もう「LED」ということは誰でも分かるかと思います!

省エネルギーな住宅にするためにLEDの照明は切っても切り離せないものですし、逆に私は「蛍光灯」がイイ!という人はいないでしょう。

もちろんLED照明にするだけでも◎ですが、予算などに多少の余裕がある場合は、調光機能などが付加された照明設備を使うことをオススメ致します!

例えばリビングや寝室などで調光機能付きのLED照明にすることで明るさを控えたりすることが出来ますので、夜しか使わない寝室などで活用すると良いでしょう。

このように当たり前であることが、省エネルギーな住宅につながっていることもありますので、これは重要なポイントとなりますよ!

省エネルギーな住宅設備④:水洗関係

水洗関係が直接、省エネルギーにつながる!ということはありませんが、「水道光熱費」として一括りにして比較した時、節湯・節水機能があるキッチンシャワーやお風呂のシャワーヘッドなどは活用するべきです!

これら水洗関係で節湯・節水機能につながるものとして「小流量吐水」・「水優先機能」・「手元止水機能」などです。

簡単ですが、流れる水やお湯の量が小流量で、水が優先的に出る仕組みであり、水やお湯を使い終わった時に手元で止水出来る希望が節湯・節水につながるということです。

これは使われるキッチンやユニットバス、洗面化粧台などによって様々です!

また、節湯・節水と言うとキッチンやユニットバスなどに目が行きがちですが、忘れてはいけないのが、「トイレ」です!

最近では、節水型トイレなどが普及しておりますので、照明のLEDと同じくらい当たり前のことかも知れませんが、節水型のトイレを選ぶのも「水道光熱費」を少なくさせるポイントの1つですので、忘れずに!

省エネルギーな住宅設備⑤:まとめ

以上のことから省エネルギーな住宅において、「住宅設備」とはとても重要なファクターであり、出来る限り妥協しないことをオススメ致します!

高効率な給湯器に始まり、低燃費な冷暖房機器、人が住む上で欠かせない灯り、省エネルギーと密接に関わり合う節湯・節水。

これらは全て住宅を建てる時にかかる費用「イニシャルコスト」を増やす要因にもなりますが、暮らし始めてからかかる費用「ランニングコスト」を減らす要因にもなります!

住宅を取得する時にお金をかけて、暮らし始めてからの維持費を少なくするか!?

住宅を取得する時にお金をかけず、暮らし始めてからの維持費を高くするのか!?

住宅ローンは、35年(例)ですが、暮らし始めてからは何十年?しっかりと考えた住宅の取得・建築を心掛けましょう!

そしてこれらは省エネルギーな住宅のポイント①でもお伝えしているように、「断熱・気密性能」が重要であることもお忘れなく!

省エネルギーな住宅のポイント③:太陽光・HMES

省エネルギーな住宅をより省エネルギーにする設備として注目して頂きたいのが、再生可能エネルギーである「太陽光発電システム」と住宅で使われるエネルギーを目で見ることが出来る「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)※読み方はヘムス」です!

太陽光発電システムは、言うまでもなく!設置することによって発電したエネルギーを売電したり、住宅に使われるエネルギーに回したりすることが出来るものです。

ただし、住宅の屋根の大きさはある程度、決まってくるかと思いますので、限られた面積で設置する太陽光パネルで作り出すエネルギーにも限界があります。

その限られた中で作り出されたエネルギーと住宅内で使われるエネルギーがちょうど相殺されることによって、「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」となる訳です!

この記事は、ゼロエネルギー住宅ではなく、省エネルギーな住宅に焦点を当てているので、ゼロエネ住宅は割愛しますが、太陽光発電やエネファームなどの創エネ機器はこれからも省エネルギーな住宅の重要ポイントです。

しかし、太陽光発電システムなどの設備は、まだまだ高額なので、予算に余裕がある場合は良いのですが、予算が厳しい!という方は無理する必要はありません!

まずはゼロエネルギー住宅も良いですが、平均的な住宅レベルを省エネルギーな住宅にすることが何より重要なことだと私は思います。

そして省エネルギーな住宅の最後のポイントとなる「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)※以後、HEMSとします」となります。

このHEMSは太陽光パネルなどを設置すると必ず必要となる設備ではありますが、太陽光パネルを設置していない住宅でもこのHEMSは省エネルギーにつながる住宅設備です。

国の政策では、2030年までに全世帯に普及させたい!と公表している程、省エネルギーにつながる設備で、このHEMSが設置されていることにより、住宅で使われるエネルギーの約10%ほどが削減できると言われております。

この理由としては、「住宅内で使われている電気がモニター等で表示されるため、自然と節電意識からこまめにチェックする」ようになるからです。

このHEMSがあることで、1ヶ月あたりの電気料金が・・・と思っていた人が、1日あたりの電気料金が・・・となり、最後には1時間あたりの電気料金が・・・!とまではいかなかったとしても、節電意識から省エネルギーになります。

このように今、自分が住む住宅で使われるエネルギーが目で見れるということはとても重要であり、住宅だけに限らず、省エネルギーな住宅にするためには住む側の意識もポイントであるということです!

省エネルギーな住宅のポイント④:省エネ基準義務化

これまでにお伝えしてきました通り、省エネルギーな住宅には「住宅性能」と「住宅設備」が重要であり、この2っが相乗効果を成して作られるものです。

そしてこの住宅性能と設備が兼ね備わった住宅こそが、2020年に住宅を建てる基準となる「改正省エネルギー基準を満たした住宅」となる訳です。

※この改正省エネルギー基準が気にある方は「2020年、改正省エネ基準義務化! これからの住宅の選び方」をご覧ください。

2020年以降、住宅を建てたい!という人や取得したい!という人は、嫌でもこの「省エネルギー基準」を満たした住宅となりますが、2020年までに住宅を建築したり、取得しようという人はこの基準は適用外となります。

今、住宅を建てようとしている方!または取得しようとしている方!

2020年に住宅の建築基準が変わる中で妥協した住宅を建築・取得しようとしている人はいませんか?

この記事の最後に私がお伝えしたいことは、今すぐ建てなければいけない住宅ですか?住宅ローンが終わっても払い続けなければいけない光熱費(ランニングコスト)のことは考えられていますか?

これからの住宅は、省エネルギーな住宅であることが最低基準であり、その住宅は日本の家のスタンダードになります。

2020年の改正省エネ基準義務化を前にして住宅を建築・取得しようとしている方は、絶対にこの基準を満たしていない住宅を建築・取得するべきではありません!

そしてこういった仕組みや流れをたくさんの方にお伝えしたい気持ちからこのサイトを運営しております。

この記事がまた多くの人に読まれるようになり、1人でも住宅を建築・取得したことに後悔する人が減ることを祈って、この記事を終わりたいと思います。

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コメント

  1. 内田 より:

    初めまして。

    ブログを読ませて頂き、是非教えて欲しいので連絡させて頂きました。

    いい家の会で見積もりました。

    第1種換気で他に良い工務店等有りますでしょうか?

    立て坪20坪で二階と小屋裏ですが、
    最低でも2000万は超えると言われ、諸経費込みで2000万位で良いのは無いかなぁと思っています。

    安かろう悪かろうは嫌なのでハウスメーカーは一切考えてません。

    教えて頂けたら幸いです。

    ブログで勉強させて頂きます。

    • 伝家の宝刀 より:

      内田さん、コメントありがとうございます!いい家の会とは、「いい家をつくる会」のことですか?確かに換気は第1種でなければ、省エネには出来ません。お住まいの地域にもよりますが、エアコン1台は故障時の不安もありますし、輻射熱を利用した冷暖房は断熱・気密がとても重要です。床下に送り込むことから暖房は良いかも知れませんが、冷房はうまく冷えるか疑問です。私が日本国内で一番オススメ出来る住宅工法はファースの家です。またハウスメーカーでは一条工務店さんがオススメです。どちらも高額な住宅ですが、「ファースの家」のホームページ等をご参考頂けるととても勉強になるので、一度ご覧ください!

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