夏に多く発生する夏型結露(壁体内結露)の原因!

夏に多く発生する夏型結露(壁体内結露)の原因!【夏に多く発生する夏型結露(壁体内結露)の原因!】

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夏型結露(壁体内結露)とは?

日本は四季折々の季節が楽しめる国でもありますが、実際は地域によって真夏や真冬の温湿度環境が違ってくる国でもあります。

じめじめした暑い夏、北海道はカラッとしていて涼しく感じられますが、九州や関東などでは湿度が高く、暑い時期が続きます。

もちろん冬はその逆になる訳ですが、九州や関東・関西などで夏の暑い時期や梅雨時期に注意しなければいけないのが、「夏型結露(壁体内結露)」です!

この「夏型結露(以後、記事の内容上、壁体内結露とします)」は、夏の暑い時期に壁の中で結露が発生するため、「夏型結露」や「壁体内結露」と言われます。

なぜ、この時期に壁の中で結露が発生するかというと部屋と部屋との壁(間仕切り壁)で「温度差」が出来るのが理由です。

夏の暑い時期、ほとんどの住宅では冷房(クーラー)を使って涼むのが常識というより冷房(クーラー)がないと熱中症などの命に係わるため、設置されていない住宅の方が珍しいと思います。

しかし、全ての部屋に冷房が設置されていることも少ないでしょうし、省エネの考えから「人が居ない部屋や場所では、冷房しない」というのも浸透していると思います。

ただし、これらの理由から人が居る部屋は冷房されて涼しく過ごせるのですが、人が居ない部屋は省エネ目的で冷房されていないため、暑くジメジメした状態になっている場合があります。

そうなると涼しい部屋の隣に暑くジメジメした状態の部屋が隣合わせになっていると、涼しい部屋側の冷気に冷やされ、暑くジメジメした部屋側の影響を受けて、壁の中で結露が発生してしまいます。

結露のメカニズムについて詳しく知りたい方は、過去の記事をご参考下さい。

窓、結露の原因は?メカニズムと5っの対策!

以上のことから住宅内の部屋に「温度差をつけない」ことがとても重要となります!

この壁体内結露は、部屋と部屋の間の壁だけではなく、室外側と室内側の壁でも発生する可能性がありますので、同様の注意が必要です。

では次に「夏型結露(壁体内結露)対策」について見て行きましょう!

夏型結露(壁体内結露)対策・方法

夏型結露(壁体内結露)を防ぐ1番の方法は、「温度差をつけない=全館冷房」です。

部屋と部屋との温度差をつけないようにすることが1番の対策であり、1番効果的なのが「全館冷房」となるわけです。

しかし、「全館冷房」は住宅の断熱・気密・換気・冷暖房(冷房・暖房の方法)が重要となってきますので、どんな仕様の住宅でも出来るとは限りません。

もちろん室外と室内を隔てる断熱材や外壁材など、住宅の外周部の壁内でも結露が起きる可能性は十分あります。

例えば断熱層内にて室外側が暑くジメジメしている空気があり、室内側は涼しい空気があった場合、断熱材の仕様や性能によって外周部の壁内で結露が起きる可能性もあるということです。

このため、グラスウールを断熱材に使用している住宅には特に壁体内結露に注意が必要となります。

ちなみに以前、書いた記事でグラスウールが住宅に適切ではないことを違った観点から書いておりますので、気になる方は是非、ご覧ください!

関連記事:「グラスウールは住宅の断熱材に絶対使ってはいけない

また、既存の住宅では「全館冷房」が出来ない場合もございますので、これから「夏型結露(壁体内結露)」に注意していきたい!という方は、隣り合う部屋間で極端な温度差をつけないよう注意しましょう!

ちなみに涼しい部屋の温度と、ジメジメした暑い部屋の温度と湿度が分かれば涼しい部屋側の温度が何℃になると結露し始めるかを知ることが出来る「湿り空気線図」というものがあります。

この「湿り空気線図」とは一般的に「空気線図」と言われ、結露し始める温度やそのほかにも様々なことに活用することが出来ますので、興味のある方はこちらのリンクからご覧下さい。

オススメする湿り空気線図のエクセルソフト|調湿.COMさんのブログ

最後に既存の住宅にお住まいでジメジメした暑い夏を快適に過ごす方法として本ブログでご提案している方法をご紹介致します!

気になる方はこちらの記事をご覧下さい!

次のページ「夏、住宅で涼しく過ごす方法と4っのポイント!

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