空気がキレイな家!本当にそんな家があると思いますか?

室内にサーキュレーターが置いてある画像【 空気がキレイな家!本当にそんな家があると思いますか? 】

皆さんは「空気がキレイな家」と言われたら、どんな家を想像しますか?

換気がしっかりされている家ですか?それとも住宅を建築・購入前にこの住宅は空気がキレイです!って言われたからですか?空気清浄器を設置しているので、キレイ!ですか?

しかし、実際、私が感じているのは、私達が暮らしている家の中は、思った以上に汚れていると思ってます。

その理由をお伝えしていきたいと思います。そしてまたまた誤解されるようなタイトルで記事を書いておりますが、私がこの記事でお伝えしたいのは「自分達がキレイだと思っている家の中が思った以上に汚れている?」ということをご理解頂きたい思いから記事に致します。

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空気がキレイななんてない?本当に?

本来、空気がキレイな家とは一般的に考えると「換気が正しく行われている」ということだと私は思います。

本来、換気の目的は、室内の汚れた空気を外の新鮮な空気と入れ替えることです。そして、建材の接着剤等から揮発したホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)が含まれた空気が室内で停滞しないようにするために行うものです。したがって、「空気をキレイにする」という意味では理にかなっております。

また、空気の質を考えて、室内に空気清浄機を置いている方もたくさんいるでしょう。空気清浄機は、室内の空気を吸込んで目の細かいフィルターでホコリ・粉塵・花粉などを取り除くか、またはイオンを発生させて空気中にあるアレル物質や菌・ウィルスなどを不活性化させる?効果から室内の空気をキレイにしております。

しかし、本当にこれら換気や空気清浄器で本当に室内の空気はキレイになっているのでしょうか?また、一時的に空気がキレイになると思いますが、本来であれば、室内空気のキレイさは維持されなければいけません。

では、ここからはなぜ「室内の空気がキレイって本当?」と私が疑っているのか、お伝えしていきたいと思います!

家の中の空気がキレイではないと思われる理由!「気編」

ここからは家の中の「空気が本当にキレイ」で、それが維持されているのかどうなのか考えていきたいと思います!

まずは「換気」から!

先程、記事冒頭でもお伝えしましたが、換気とは、室内の汚れた空気を外の新鮮な空気と入れ替えることによって、空気の停滞をなくして暮らす人の新鮮でキレイな空気で暮らしてもらうためのものです。

人間が一生のうちに呼吸で吸い込む空気で一番多いのが「室内(建物内)」の空気で、約7割ほどとなります。したがって、「室内(建物内)」の中でも一日の大半を過ごす「家の中の空気」の割合は、自然と多くなるのはお分かり頂けると思います。

人の健康も左右する可能性がある家の中の空気を、換気にてキレイさを維持しようと考えた時、地域によって外の空気がより汚く、住む人に影響を与えているのだとしたら・・・あなたは本当に「換気」によって家の中の空気がキレイに保たれると思えますか?

そうです!すでにお気づきの方も多いと思いますが、「PM2.5」の濃度が高くなる地域などにお住まいの方は場合によって、「換気することによって、余計に家の中の空気を汚す」可能性があるのです。

『そんなの知っているよ!そのためにうちは3層構造のフィルターを使って、PM2.5対策しているよ!』

『PM2.5対策は万全です!永久帯電するフィルターを設置してるから室内空気はキレイになっている!』

と思っていても室内の空気は、意外と汚れていると思いますよ!それはなぜかと言いますと・・・

一般的に出回っている不織布(繊維系)のフィルターでは、HEPAフィルターなどが有名で、さらに高性能なのがULPAフィルターと言って、手術室などの少しでもホコリが入ってはいけないクリーンルームなどに使用されているフィルターです。

これらのフィルターは、目の細かさから微小なホコリや粉塵なども取る事で空気をキレイにしておりますが、定期的なメンテナンスを怠ると目詰まりして換気されない状態となります。※換気されないとPM2.5対策品であっても室内の空気は汚れます。

また、フィルターのホコリや粉塵などを補修する性能を謳う際の「除去率や補修効率・集塵効率」ですが、それぞれ性能を見るために行われる試験方法は、「①質量法(重量法)、②計数法、③比色法」の3っ方法です。

これらの試験方法で一番注意しなければいけないのが、「①質量法(重量法)」です。なぜ注意が必要かといいますと読んで字の通り、簡単ですが、試験時にフィルターを通す前の粉塵量の重さを計測しておき、これらをフィルターに通した時にどれだけの量がフィルターを通ってしまったか?そしてその重さは?という試験方法です。

以上のことから、すでにお気づきの方も多いと思いますが、フィルターの目は細かいことから比較的大きな粉塵は捕集して、小さな粉塵は通します。その時、フィルターを通った後の粉塵は小さいことから重さ的には大きな粉塵よりも軽い訳です。

一般的に不織布(繊維系)等が使われるフィルターは、この「質量法(重量法)」で試験を行った時の性能をPM2.5対策品として謳い、そして捕集効率:◯◯%や集塵効率:◯◯%と謳っているのです。

PM2.5の定義は、「粒径が2.5㎛(マイクロメートル:1mの1000000分の1)以下の微小粒子径物質」とされておりますので、極端ですが2.0㎛の微粒子がある程度、捕集出来ればPM2.5対策品となる訳です。

したがって、これから住宅を建築・取得する予定の方で、自宅に設置した換気機器のフィルターはPM2.5対策品だ!という方は注意して下さい。捕集効率や集塵効率を◯◯%と謳っている場合は、パンフレット等をよくよく見ると小さい文字で、「性能は質量法(または重量法)にて試験~」と書かれているかも知れませんよ!

そうなれば一般的にフィルターは1年交換を推奨しているメーカーが多いので、1回/年の交換=費用と手間がかかるということになります!そして、とても言いにくいですが、PM2.5の中でもディーゼル粒子などが該当する0.3㎛以下の超微粒子などは素通り・・・ということになります。

そして一見、とても性能が良さそうな永久帯電のフィルターですが、ホコリや粉塵を捕集してどんどん蓄積された時、本当に帯電していられるのでしょうか?私は「永久」というところに誇大広告では?と思ってしまいます。メーカー名等は伏せさせて頂きますが、ご存知の方がおりましたら、是非、コメントまで情報をお寄せ下さい!

以上、換気で室内空気をキレイにするためには、外の空気がPM2.5濃度が低いキレイな空気を換気で室内に取り入れて、正しく空気を入れ替えることが重要です!

しかし、どんな換気機器でも、「フィルター」が設置されておりますので、性能から検討する場合は、「除去率や捕集・集塵効率などの試験方法(質量法なのか、計数法なのか?)」を調べなければいけませんし、目詰まりは圧力損失となり換気されない原因となりますので、十分、考慮した上で換気をするようにして下さい!

家の中の空気がキレイではないと思われる理由!「空気浄器編」

続いて「空気清浄器」編です!

一般的に空気清浄器とは、室内の空気をキレイにするための家電機器なので、本来は空気をキレイにしなければいけませんが、空気清浄器にも様々な種類があります。

その様々な種類に分けられるのが、「空気のキレイにする方法」ですが、上の「換気編」でもお伝えしておりましたフィルタータイプのものから、電気集じんタイプイオンタイプがあり、もちろん併用タイプ(フィルター+イオンなど)もあります!

フィルタータイプは、「換気編」でお伝えしたので、ご理解頂けると思います。

そして次は、イオンタイプです。このイオンタイプの空気清浄器ですが、そもそも「イオン」について知る必要があります。イオンタイプの空気清浄器は、イオンから生成されるOHラジカル(酸化力の強い活性酸素:ヒドロキシルラジカル)が、花粉やウイルス等を酸化させるわけですが・・・大学の先生はこう言っているようです。

『「ウイルスよりもはるかに大きい花粉を不活化させるという説明はわかりづらい。除去じゃなくて不活化という主張なら、花粉症の抗原そのものが破壊されるという第三者による検証がなければ、効果があるとはいえません(大阪大学:菊池誠教授)」と指摘。さらに、本当に部屋中の浮遊物質を酸化させるほどの活性酸素が出ているなら、人体への影響も懸念されていいはずだ。言うまでもなく、活性酸素とは老化やさまざまな病気の原因になるとされる物質。ところがメーカーのカタログでは、活性酸素のリスクについて触れられていない。ただし、イオンによって発生するOHラジカルは、それほど気にする必要はないという見方もできる。そもそもイオン式空気清浄機から発生するイオンは、空気中の分子の数に比べれば、きわめてわずかな割合でしかない。むしろイオンと同時にできるオゾンのほうが、はるかに量は多い。オゾンも酸化力の強い物質で、広義の活性酸素に数えられる。以前から空気清浄機には使われてきたが、高濃度になると人体に有害となるため、現在ではJIS規格でオゾン濃度の上限が定められている。さらに、昨年には、イオン式空気清浄機の除菌効果は、むしろオゾンによるものだとする第三者の検証試験結果が発表されているのだ。』※引用元:ビジネスジャーナル

と、以上のようにイオンには注意が必要なんだなぁ~と頭の悪い私でも内容は全て理解出来ないが、良くない可能性があることは理解出来る。

以上のことから空気中のホコリや粉塵を取り除くのは、「電気集じんタイプ」一択という訳です。しかし、このタイプの空気清浄器は、「空気清浄器に吸い込まれた空気中に含まれているホコリや粉塵などを電気で帯電させ、反発・吸着させてホコリや粉塵を取り除く」ので、電気代はかかりますが、フィルターやイオンタイプよりは安全で確実に空気をキレイに出来るでしょう。

ただし、メンテナンスは定期的に行いましょう。電極の棒か板かは分かりませんが、付着したホコリや粉塵は取り除く必要がありますので、その時は細心の注意を払って、壊してしまわないようにしましょう!

そしてこの記事をご覧頂いた方は、ご理解頂けたと思いますが、「空気をキレイにする=物を使ってホコリ・粉塵・花粉を取り除く」ということはその「」のことを良く理解しなければいけません!

その性能や特長・メンテナンスが重要であり、その頻度などには十分、注意が必要となりますので、ご注意下さい!もし換気に関する特長を知りたい!という方は、こちらの記事「住宅の24時間換気と3種類の換気方法を徹底解説!」をご覧下さい!

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