木材の3大ポイント!やせる・腐る・燃える。木材の安全性をお伝えします!

家の模型、木造住宅イメージ1【 木材の3大ポイント!やせる・腐る・燃える。木材の安全性をお伝えします! 】

最近では軽量鉄骨を芯材にして、木材と鉄骨で耐震性を謳う「テクノストラクチャー工法」なども注目されておりましたが、やはり多くの人は「軸組工法」や「枠組工法」で木材を使用した住宅がまだまだ主流かと思います。

住宅は、「木材(木造)」の他に「鉄骨(S造)」・「鉄筋コンクリート(RC造)」からこれらが複合した「混構造」などもあります。

・・・が、今回の記事でお伝えしたいのは、「木材(木造)」の時のお話です!

イメージですが、鉄骨や鉄筋コンクリートの方が耐震性が良さそう!や丈夫そう!長持ちしそう!と思いがちですが、是非、そんな皆さんに「木」の良さを知って頂きたいと思います!

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木材の3大ポイントは3っ!せる・る・える!

住宅で使わる「木材」には様々な種類がありますが、ここでは住宅に使われる「木」は本当に大丈夫なの?というところをメインにお伝えしていきたいと思います。

見出しにもありますように「木材」で知っておくべき最大のポイントは「①痩せる」・「②腐る」・「③燃える」です。

これらは一見、マイナスイメージしかありませんが、しっかりとした知識を身に付けておくことで木材に対するイメージもプラスに変えられるかと思います!

では、さっそくそれぞれの特徴についてお伝えしていきたいと思います。

木材の特徴①痩せる!「ポイントは木材の含水率と室内の湿気」

この木材の「痩せる」という特徴は意外と知られていないかも知れません!

木は、乾燥することによって痩せてきますので、建築時にどれだけ緻密に計算・確認をしてつなぎ合わせたとしても痩せることによって隙間が出来たりします。

こういった隙間を作りにくくするためにあえて含水率などを一定以下にした乾燥材が使われておりますが、こういった木材の痩せる・痩せないは生活発生水やライフスタイルによって異なります

また、木材が痩せることで考えられるのが、「床がギシギシと鳴る」ようになることです。

原因が必ずしも木材が痩せたことによる影響とは言えませんが、築年数が多少経過している賃貸住宅などでは、部分的にギシギシと音が鳴るところと鳴らないところがあったりします。

こういった床鳴りは、住宅によって左右されますが、大引などを支えている束の高さを調整してあげたりすることで改善する場合がありますので、床鳴りで困っている方は一度、施工業者へ相談してみて下さい!

以上のことから床が鳴ったり、木材が痩せたりするのは必ずしも施工ミスではなく、木材が持つ特徴であったり、生活の仕方(生活発生水等、室内の湿気)にも影響を受けますので注意して下さい!

木材の特徴②腐る!「ポイントは室内からの湿気や壁内結露など!」

最近では、住宅のリフォームなどのテレビ番組で土台が腐って役割を果たしていない・・・や、柱が腐っていて倒壊する可能性が高かった・・・などの状況を良く見かけるようになりました。

したがって、木材は腐ります!

それは室内側から出た湿気が影響しているのか、それとも壁体内結露などで断熱材として使われていたグラスウールに湿気(水分)が溜まり、常に濡れた木材が渇くことなく湿ったままでいたことが原因なのか・・・?

様々な理由はありますが、特に壁体内結露(夏型結露とも言われたりします)は、特に注意が必要で断熱層(壁の中で)にある湿気が冷房している室内側の冷たい空気に冷やされて結露し、その結露した水滴が断熱材(グラスウールなど)を濡らし、乾くことなくあり続けることで断熱材はもちろん壁の柱などを腐らせます。

この壁体内結露(夏型結露)に関する内容は、以前に記事「夏に多く発生する夏型結露(壁体内結露)の原因!」に致しましたので、詳しく知りたい方はこちらのリンクよりご覧ください!

木材の特徴③燃える!「ポイントは安全性とその他素材との比較!」

木材の特徴として一番恐ろしいのが、「燃える」ということです。

実際、住宅を取得されたほとんどの方は、「火災保険」に入ると思いますので、費用や金銭面では阿安心できると言えます!

ただし、火事の時に一番注意しなければいけないのが、人命であり、煙に対する二酸化炭素中毒や倒壊などによる災害です。

しかし、木材は火災時などの熱に対して、鉄よりも強度が高いということをご存じですか?

下の画像をご覧ください。

木・鉄の加熱による強度低下の画像※上記画像は「建物性能の基礎知識/防火・耐火性能」様よりお借りしております。

上の画像は、火災時に木材と鉄の強度を比較した資料となっており、緑が木材で青が鉄となっております。

鉄は5分を経過したことから急激に強度が下がり、20分頃には限りなく0に近づいておりますが、木材は緩やかな右肩下がりとなっておりますので、強度が低下したとしても中の人が外に逃げるには十分な時間を稼ぐことが出来ます。

このように木材が燃えるからといって、不安になることはなく、木材の組織内にある空洞が空気をたくさん含んでいるため、鉄に比べて熱を中に伝えにくく表面から少しずつ燃えていきます。

木材が炭化する速度は、「1分間に0.6mm〜0.8mm程度」ということから消化に要する時間(15分~20分ほど)でも9mm〜12mmくらいしか炭化しません。

一般的に使われる三寸五分(105mm角)や4寸(120mm角)の柱では、燃え尽きるのにかなりの時間がかかることが分かります。

また、鉄に熱を加えると急激に強度が低下し、変形しやすくなるので重い屋根を支える柱や梁などが曲がってしまい建物が倒壊したことで代表的なものが、「アメリカの貿易センタービル」の倒壊です。

以上のように木材の特徴は良いところもあれば、悪いこともあります。

しかし、木造住宅が危険!ということではありませんし、痩せる・腐る・燃えるなどの特徴があったとしても暮らす側の人がしっかりと特徴を把握しておくことで木材に対する不安は解消できるのではないでしょうか!?

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