低価格の家、安い住宅で数十年後、あなたは後悔しませんか?

建築中の住宅現場【 低価格の家、安い住宅で数十年後、あなたは後悔しませんか? 】

まず始めに前置きとしてお伝え致しますが、この記事は低価格の家・安い住宅が悪いという訳ではありません。

この記事でお伝えしたいのは、「低価格・安い」という金額を重視して間取り・デザインで住宅を決めてしまうのは、後々後悔する原因の1つになりえることをお伝えしたいと思っております。

人それぞれに決められた予算がありますので、住宅は絶対にこれ!というものはありませんが、出来れば全ての人に「住宅」を知って頂きたい思いからこの記事タイトルにて書いていきたいと思います。

低価格の家・安い住宅が後に後悔する理由

低価格の家・安い住宅(以後、場合によってはローコストとも表現致します)は削れるところを削って、費用を可能な限り抑えた住宅を一般的に指すかと思います。

以前に「ローコスト住宅を建ててはいけない理由」を記事にしたことがありますが、ローコストを扱う業者は利益をしっかりと取った上で低価格・安い住宅を提供します。

基本的に品質確保法や瑕疵担保履行法があるので、柱や土台などの構造耐力上主要な部分に関する施工はもちろん!雨漏りなどに関する施工もしっかりと行われます。

こういったローコストを扱う業者は、基本的に低価格・デザインそして主婦目線の間取りや動線などの提案を行うことで、あまり費用を掛けたくない女性の心をガッチリつかんで離さず、契約までこぎつけます。

住宅において間取り(設計・プラン)やデザインの他に重要な温熱環境(住宅内の暖かさや涼しさ)に関係してくる「断熱・気密・換気・冷暖房・調湿・日射の遮蔽、取得」がまったく考えられていない場合がほとんどです。

もちろん全てご理解頂いた上で私達は寒い(暑い)で良い!エネルギーがもったいないので、リビングなどの人が集まるところを集中的に暖める(涼しい)だけで良い!という場合もあるかと思います。

ただし、住宅を取得した時やその後、数年間は良いかも知れませんが、数十年後には必ず後悔する時がくるでしょう。

それは2020年以降に建築される住宅の過半以上を国(国交省等含め)は『ゼロエネルギーハウス(住宅)』にしたいと考えていることがもっともな理由になるでしょう!

住宅を考えた時または住宅雑誌などを見ていれば、一度は耳に、目にしたことがあると思われるゼロエネルギーハウス(住宅)』ですが、こういった国のエネルギー事情や動向がこれから低価格な家・安い住宅を取得した際に後悔する原因と密接に関わってくるのです。

ではその詳細について、詳しく書いていきましょう!

スポンサーリンク

低価格の家・安い住宅の後悔する理由①法改正

現在、決まっている「改正省エネルギー基準の義務化」は、2020年から施行されます。

この「改正省エネルギー基準の義務化(省エネ基準義務化とします)」は、一定基準以上の住宅性能と冷暖房・給湯・照明などの設備機器の消費エネルギーを考慮した基準を設け、その基準を満たした住宅(新築住宅)でなければ建築出来なくなるというものです。

したがって、この基準が義務化となれば、2020年までに建築されたローコスト住宅(低価格の家・安い住宅)は、建てられた住宅または購入した物件が省エネルギー基準を満たしていない場合、既存不適格建築物と扱われ、住宅の価値が減ってしまいます。

既存不適格建築物については、こちらをご覧下さい ⇒ 「既存不適格建築物について

この既存不適格建築物とは、簡単にお伝えすると建築当時は適法だったが、法改正等により現行の法から見ると不適格となってしまった建物のことを言います。

したがって、ここで皆様にお伝えしたいのは、ローコスト住宅でも低価格住宅でも、安い家でもこれから住宅を取得・建築される方はこの「改正省エネルギー基準」を満たした住宅が最低基準でなければいけません!

低価格の家・安い住宅の後悔する理由②断熱材・経年劣化

理由①でお伝え致しましたが、2020年に法改正が行われることによって、周りで新たに建築される住宅や同じ業者で建てた住宅であっても、性能やランニングコスト面(光熱費)で異なることから私個人的な意見ですが、安易にローコスト住宅を取得・建築してしまった方は絶対後悔すると思っております。

しかし、ローコスト(低価格の家・安い住宅)は理由①でお伝えしたこと以外にも後悔される可能性がある原因があります。

それが「使う断熱材とその断熱材の経年劣化」です。

一般的に使われている住宅用の断熱材「グラスウール」ですが、数十年前から住宅に使われている断熱材でもありますので、それなりの実績もありますし、○○大学の教授や准教授などの肩書を持っているエライ人や一級建築士などの資格を持っている住宅に詳しい人でもオススメしたりする断熱材です。

しかし、どの断熱材でもメリット・デメリットがあり、そのメリット・デメリットを私はご理解頂きたいと思います。

以前に記事にもしており、「グラスウールは住宅の断熱材に絶対使ってはいけない」という衝撃的なタイトルで掲載しておりますが、そう思わせられる程、日本の住宅には不向きな断熱材です。

何よりも湿気と施工方法が問題であり、湿気はどうすることも出来ませんが、施工方法については国がこのままではマズイ・・・という理由から「住宅省エネルギー技術者講習会」という講習を国主催で開催し、グラスウールの施工方法による問題を改善しようとしております。

単純な話ですが、住宅用断熱材として施工されるグラスウールは施工する専門業者がいる訳ではなく、大工さんなどが現場で施工しますが、その施工方法によっては断熱性能が変わってくることが問題視されておりました。

また、湿気も数十年前の日本の住宅は中途半端な「高気密・高断熱化」したことにより湿気や換気を疎かにした結果、壁の中にある断熱層(グラスウールが施工されている部分)に湿気が侵入してしまい、グラスウールが湿気を逃がすことが出来ないため、湿気や結露水を含んでしまい、カビて水分による重さによってズレ落ちてしまった結果、室内側で暖めた(冷やした)熱が壁面から逃げてしまうことになりました。

室内側で暖めた(冷やした)熱が室外に逃げてしまうということは、無駄にエネルギー(ガス・灯油・電気等)を使ってしまうことから国が目指す住宅性能から逸してしまった訳です。

このように低価格の家・安い住宅では建築費用を下げるため、比較的安価で施工も自社の大工で行えることからグラスウールが多用されている現状があります。

グラスウールを利用する場合は、住宅の性能や換気の方法などを考慮して、経年劣化(結露や湿気による劣化・断熱欠損等)に充分注意しなければ住宅取得後、数十年後、エネルギーを無駄遣いする夏暑くて、冬寒い住宅になってしまう可能性があります。

住宅建築当時は収入があって、問題なく暮らせたとしても老後になってから住宅にかけられる費用は年金から賄うことが出来る訳でもなく、改めて断熱材等をリフォームすると言ってもハードルが高いため、実際行われることはほぼありません。

グラスウールは、住宅建築時に正しい知識を持ってご利用頂くことをオススメ致します!

でなければ住宅を取得した後、個人差はあるかと思いますし、建築・取得当時の状況(予算等)にもよると思いますが、後悔する可能性がありますことをご理解下さい!

低価格の家・安い住宅の後悔する理由③住宅に対する先入観

日本の住宅はもちろん、賃貸住宅やアパ―トであっても窓の位置や方位の関係で、風(通気)がなく湿度も高いため、夏はとても暑く感じられます。

逆に冬は基礎部分に換気口があり、床下が外気温と変わらない温度になりえることから床が冷たく、足元から体の熱が奪われ、寒く感じる。

換気は行うが、第1種機械換気で熱を有効利用していないことから外気温の空気がそのまま室内を冷やし、部屋が暖まるまでに時間がかかるなどの生活が日常化しており、「住宅は夏、湿度が高いことから暑く感じられる。冬、床は冷たく暖かい部屋はリビングだけ。」という状況が当たり前となっていることが考えられます。

住宅は施工方法や断熱・気密方法等によって、夏は温湿度も快適にすることが出来ますし、冬は床が暖かく部屋毎の温度差を少なくすることが出来ます!

これから住宅を検討している方は、まず見て・体験・体感できる時は出来る限り、様々な住宅に足を運んでみましょう!

スポンサーリンク

コメントはこちらから!

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA